あなたが受けたのは「MBTI」ではないかもしれない — 16Personalitiesとの違い
日本で「MBTI」と呼ばれている診断の多くは、実は16Personalitiesという別のテストです。何がどう違うのか、公式の情報をもとに整理しました。
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「私はINFPで……」という会話は、もうすっかり日常になりました。2023年にはティーンの流行語で1位を取り、2026年になっても勢いは落ちていません。
ただ、ここで一つ整理しておきたいことがあります。
あなたがそのアルファベット4文字を知ったテスト、おそらく「MBTI」ではありません。
これは揚げ足取りではなく、運営元も理論も違う別物なので、知っておくと診断結果の受け止め方が変わります。
日本MBTI協会が、わざわざ注意喚起を出している
日本MBTI協会は公式サイトに「16Personalities性格診断テストを『MBTI®』だと思って受けられた方へ」というページを設けています。協会がわざわざ専用ページを作るくらい、混同が広がっているということです。
一方の16Personalities側も、自社サイトで「Myers & Briggs Foundationとは一切関係がない」と明記しています。
つまり両者とも「うちとあっちは別物です」と言っている状態です。
何が違うのか
| MBTI® | 16Personalities | |
|---|---|---|
| 運営 | 日本MBTI協会(日本での商標登録あり) | NERIS Analytics(英国) |
| 理論の土台 | ユングの心理学的タイプ論 | ビッグファイブ(特性論) |
| 考え方 | 質的に異なるタイプに分ける | 連続する特性の度合いを測る |
| 受け方 | 有資格者のフィードバックが前提 | Webで無料・即結果 |
| 表記 | 4文字 | 4文字+A/T(例: INFP-T) |
理論の土台が違うのが一番大きい点です。ユングのタイプ論は「人は質的に異なるタイプに分かれる」という発想ですが、ビッグファイブは「誰もが持つ特性の、度合いの違い」を見ます。出発点の世界観が逆なんですね。
4文字の表記が似ているせいで同じものに見えますが、中身の設計思想は別物です。
「-T」「-A」がついていたら、それは16Personalities
見分け方はかんたんです。結果に INFP-T のようにハイフンとアルファベットがついていたら、それは16Personalitiesです。この5つ目の指標はMBTIにはありません。
無料でWebで受けられて、その場で結果が出て、キャラクターのイラストがついてくる。この時点でほぼ確実に16Personalitiesです。
MBTI®は本来、有資格者からフィードバックを受けながら「自分がどのタイプだと思うか」を確認していく手続きを取ります。「受けて終わり」ではないんですね。
で、どっちが正しいの?
ここが大事なところですが、「16Personalitiesは偽物だから無意味」という話ではありません。
ビッグファイブは心理学で比較的よく検証されている枠組みですし、自分の傾向を言葉にするきっかけとしては十分に機能します。友達と盛り上がるのも、まったく問題ない。
ただ、次の2つは意識しておくといいと思います。
- 適職・相性・能力を断定するものではない — 診断は「傾向を言語化する道具」であって、人生の判定装置ではありません
- 「MBTIで」と言うと話が混ざる — 特に心理学や人事の文脈では、MBTI®は別のものを指します
このサイトでの扱い
当サイトが扱うのは、一般に「MBTI」と呼ばれている16タイプ診断、つまり16Personalitiesの方です。
そのうえで、タイプ名だけで「INFPだからこれが好き」と決めつけることはしません。4つの指標(外向/内向・直観/感覚・思考/感情・判断/知覚)に分解して、「一人の時間を大切にする人だから、これ」という形で理由を書く方針にしています。
そのほうが、自分に当てはまるかどうかを読んだ人が判断できるからです。