解説

「相性がいいタイプ」ランキングを信じる前に読んでほしい話

16タイプの相性表は便利ですが、組み合わせを暗記しても実生活ではあまり使えません。4つの指標に分解して考えると、なぜ噛み合わないのかが具体的に見えてきます。

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「INFPと相性がいいのはENFJ」みたいな表、よく見かけますよね。

ああいうのを見るのは楽しいです。楽しいんですが、実生活で使おうとすると、だいたい役に立ちません。

理由はシンプルで、組み合わせを覚えても「じゃあ目の前のこの人とどう話せばいいのか」が何も分からないからです。

相性表の困ったところ

16タイプ同士の組み合わせは、16 × 16 = 256通りあります。

これを覚えるのは無理ですし、覚えたところで応用が効きません。「ENFJとは相性がいいらしい」と知っていても、実際にENFJの同僚と企画がぶつかったとき、その知識は何も助けてくれないわけです。

しかも診断結果は思ったより揺れやすいので、相手のタイプ自体が正確とは限りません。あやふやな入力から256通りの表を引いても、出てくる答えはあやふやです。

分解すると4つになる

そこで、タイプ名ではなく指標の組み合わせで見ることを勧めます。

比べるポイントは4つだけです。

ズレが表面化しやすい4つのポイント
指標噛み合わないと、こう出る
E / Iペースの差。「もっと話そう」対「そろそろ一人になりたい」
N / S話の高さの差。「そもそも論」対「で、明日どうするの」
T / F判断軸の差。「正しいかどうか」対「みんながどう感じるか」
J / P進め方の差。「決めてから動く」対「動きながら決める」

256通りが4つになりました。しかも**「どこがズレているか」が具体的に分かる**ので、対処の仕方まで見えてきます。

実際に効くのは N/S だと思う

個人的に、日常のストレスに一番効いてくるのは N/S のズレだと思っています。

Nの人は抽象度を上げて話したがります。「この施策って結局何を狙ってるんだっけ」から入りたい。 Sの人は具体に降ろして話したがります。「で、誰がいつまでに何をやるの」を先に決めたい。

どちらも正しいのに、同じ会議で噛み合わない。 Nの人は「話が細かすぎる」と感じ、Sの人は「話が進まない」と感じる。お互い相手が悪いと思っている。

これ、相性表を見ても解決しません。でも「N/Sのズレだな」と分かれば、先に結論を出してから背景を話すとか、順番を変えるだけでかなり改善します。

「相性が悪い」は「情報が多い」でもある

もうひとつ言っておきたいのは、指標が全部違う相手は、相性が悪いわけではないということです。

自分に見えていないものが見えている、という意味でもあるからです。

  • Jの人が煮詰まったとき、Pの人の「とりあえずやってみれば」で抜けることがある
  • Fの人が見落とした感情の機微を、Tの人が指摘して炎上を防ぐこともある(逆もある)

ラクさと有益さは別物なんですよね。話していてラクなのは指標が似ている相手ですが、判断の質が上がるのは違う相手だったりします。

相性表で「悪い」と出ている組み合わせを、それだけで避けるのはもったいないと思います。

商品選びも同じ考え方でやっています

当サイトで「このタイプにはこれ」という書き方をしないのは、これと同じ理由です。

タイプ名で紐づけると、**なぜそれが合うのかが読んだ人に伝わりません。**そして自分に当てはまるかどうかも判断できません。

なので指標に分解して、こう書くようにしています。

  • ✕「INFPにはこのアロマがおすすめ」
  • ○「一人の時間で切り替える人(I)だから、人前で使わないものが向いている」

後者なら、INFPじゃない人でも「あ、自分これだ」と拾えるし、INFPでも「自分は当てはまらないな」と외せます。タイプが揺れやすい人ほど、この読み方の方が使えるはずです。

各タイプの指標と、それをどう商品選びに翻訳しているかは、タイプ別のページにまとめてあります。

性格タイプの解説はエンタメとしてお楽しみください。同じタイプでも人によって好みは異なります。

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